揺ら揺ら、揺ら揺ら、
紅い、紅い、灯火一つ
消え堕つる彼の牡丹のやうに
其処は彼と泣く契りを纏い
止め処泣く、廻る、廻る、揺り籠鳴りとて
玉響の雫を花弁に潜め
凛と咲く其の栄華揺らぐ事無し
唯一つ、唯一つ、高き望みを抱き続け
唯一つ、唯一つ、深き誇りを天迄掲げ
只、刹那の為だけに。